昆虫類
鞘翅(コウチュウ)目 オサムシ科
鞘翅(コウチュウ)目 オサムシ科
チャマルチビヒョウタンゴミムシ
Reicheioides yanoi (Kult, 1951)
京都府カテゴリー | 絶滅寸前種 |
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2002年版 | 要注目種 2002年版を参照する |
環境省カテゴリー | なし |
選定理由 | 府内の記録は本種の分布の北限を示すもので重要である。 |
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形態 | 原色日本甲虫図鑑(Ⅱ)(保育社 1985)PL. 12、No. 15を参照。小型で体は短く、背面の隆起が強い。複眼は比較的扁平。 |
分布 | 本州(紀伊半島の山地帯)に分布。 ◎府内の分布区域 府内では、宇治市天ケ瀬における分布が確認された。 |
生態的特性 | 紀伊半島においてはブナ帯の落葉腐植土から採集された。府内における調査は不十分であるが、宇治市天ケ瀬では落葉二次林の落ち葉をベルレーゼ抽出して得た。 |
生息地の現状 | 現在まで、宇治市天ケ瀬森林公園で生息が確認されたのみ。当地は放置薪炭林がよく回復して自然林となっているため、本種の生存に必要な最低限の環境維持がされている。 |
生存に対する脅威 | 薪炭林の消失が直接的な脅威となろう。 |
必要な保全対策 | 今後も宇治市天ヶ瀬森林公園の保全に努め、過度な人工公園化を避けるべきと考える。 |
改訂の理由 | 宇治市天ケ瀬で何度も落ち葉を篩って追加記録を試みたが再確認ができなかった。 |
その他 | 日本固有種 |
執筆者 水野弘造