蜉蝣(カゲロウ)目 シロイロカゲロウ科
オオシロカゲロウ
京都府カテゴリー | 要注目種 |
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2002年版 | 要注目種 2002年版を参照する |
環境省カテゴリー | なし |
選定理由 | 本種は普通種であるが、本種と近縁の2種が希少種であり、今後注目を要する。まず、琵琶湖に分布するビワコシロカゲロウEphoron limnobium Ishiwataが疏水、宇治川、淀川に分布する可能性がある。また、アカツキシロカゲロウEphoron eophilum Ishiwataは利根川で発見された種であるが、河川本流の深い場所に生息し、早朝に羽化をすることから人目につき難い(Ishiwata 1996)。このため、利根川本流に似た大河川の中下流域の環境を有する淀川水系で発見される可能性がある。アカツキシロカゲロウは千葉県レッドデータブックでは一般保護生物とされている(石綿 2000)。 |
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形態 | 本種幼虫は、鰓の気管が褐色に着色していることや、大顎や頭部前縁部の形で区別される。また、本種成虫は翅が半透明であるのに対して、アカツキシロカゲロウでは白色であることなどで区別される(Ishiwata 1996、青柳ほか1998)。 |
分布 | ◎府内の分布区域 オオシロカゲロウは、本州の比較的大きな河川の中・下流域に広く分布し、京都府では、由良川本流や宇川(竹門 1990)、竹田川や宇治川(Watanabe and Ishiwata 1997)、ならびに木津川(竹門ほか 2002)から記録されている。 |