昆虫類
双翅(ハエ)目 ハナアブ科
双翅(ハエ)目 ハナアブ科
ハチモドキハナアブ
Monoceromyia pleuralis (Coquillett, 1898)
京都府カテゴリー | 準絶滅危惧種 |
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2002年版 | 準絶滅危惧種 2002年版を参照する |
環境省カテゴリー | なし |
選定理由 | 里山的環境に生息する種で、環境指標性が高い。またハチに擬態を示す特異な種として学術的にも貴重。 |
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形態 | ハナアブとしては異例に触角が長く、黒色のくびれた身体に黄色の斑紋がある。同所に見られるオオフタオビドロバチに酷似して、見誤るほどである。 |
分布 | ロシア極東部および本州と九州に分布。 ◎府内の分布区域 南部地域に多い。 |
生態的特性 | 成虫は樹液のしみでたクヌギに集まり、樹皮下に産卵する。幼虫の詳しい生態は不明。平地から丘陵にかけて分布する。田畑や都市に隣接した目に触れやすい環境に生息するため、普通種のように思われがちだが、基本的にはかつての薪炭林の名残に依存しているために局地的であり個体数も多くはない。樹林の衰退や開発にさらされ、各生息地とも個体群の存続に不安がある。 |
生存に対する脅威 | 周辺を含めた環境の劣化。 |
必要な保全対策 | 生息地の保全。 |
執筆者 大石久志