昆虫類
半翅(カメムシ)目 コオイムシ科
半翅(カメムシ)目 コオイムシ科
コオイムシ
Appasus japonicus (Vuillefroy, 1864)
京都府カテゴリー | 準絶滅危惧種 |
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2002年版 | 準絶滅危惧種 2002年版を参照する |
環境省カテゴリー | 準絶滅危惧(NT) |
選定理由 | 山地性のオオコオイムシよりも平地の開放水域に生息する半翅類で、水質汚染などの生息環境の変化の影響を受けやすい。 |
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形態 | 体長17.0~20.0mm、体は楕円形で淡褐色~黄褐色。 |
分布 | 北海道、本州、四国、九州。国外では、朝鮮半島、中国。 ◎府内の分布区域 京都市南部。 |
生態的特性 | メスがオスの背(前翅上)に卵塊を産み、オスがそれを保護する有名な昆虫である。水深の浅い開放的な止水域に生息し、オタマジャクシ、小魚、ヤゴ、巻貝などを捕食する。かつては各地の水田や池などに普通に見られたが、近年、生息環境の減少や水質汚染によって、一部の地域を除いて激減した。 |
生息地の現状 | 近年、京都市南部での採集報告も複数回あるので、回復しつつあるかもしれない。 |
生存に対する脅威 | 湿地の埋め立て等による生息地の減少。 |
必要な保全対策 | 現在残されている湿地環境の保全。 |
文献 林、宮本(2005)
執筆者 林正美、吉安裕