昆虫類
半翅(カメムシ)目 セミ科
半翅(カメムシ)目 セミ科
エゾハルゼミ
Terpnosia nigricosta (Motschulsky, 1866)
京都府カテゴリー | 準絶滅危惧種 |
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2002年版 | 準絶滅危惧種 2002年版を参照する |
環境省カテゴリー | なし |
選定理由 | 府内では、生息地が1か所だけであり、個体数も少ない。 |
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形態 | 一見ヒグラシに似ているが、さらに小型で細長い。体長はオスで30.0~37.0mm、メスで23.0~26.0mm、前翅端までの全長は37.0~43.0mm。胸部背面には黒と緑の紋があるが、腹部は橙褐色で、絹毛状の模様がある。オスの腹部は大きく膨らみ、内部は空洞(共鳴室)となる。 |
分布 | 北海道、本州、四国、九州。国外では中国。 ◎府内の分布区域 大江山ただ1か所。 |
生態的特性 | 標高700~1,500mの山地に広く生息する。主として広葉樹に棲み、6~7月中旬に多く出現し、幹や太枝にとまって、カエルのような奇妙な声で合唱する。 |
生息地の現状 | 大江山では、生息密度が低いので、今後の動向を見守る必要がある。 |
生存に対する脅威 | 生息環境である広葉樹林帯の改変や分断。 |
必要な保全対策 | 大江山の自然環境の現状を維持保全すること。 |
文献 林、税所(2011)
執筆者 林正美(補筆:吉安裕)