昆虫類
蜻蛉(トンボ)目 トンボ科
蜻蛉(トンボ)目 トンボ科
ナニワトンボ
Sympetrum gracile Oguma, 1915
京都府カテゴリー | 準絶滅危惧種 |
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2002年版 | 準絶滅危惧種 2002年版を参照する |
環境省カテゴリー | 絶滅危惧Ⅱ類(VU) |
選定理由 | 府内の産地が少なく、減少傾向にあるため。 |
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形態 | 腹長19.0~24.0mm、後翅長23.0~26.0mm。成熟したオスは黒化し、全身に蒼白色の粉を生じる。メスには翅端に茶褐色の斑紋をもつ型もある。 ◎近似種との区別 マダラナニワトンボは眉斑の上部が太いが、本種では細くなり、オスは成熟すると青灰色の粉を生じる。メスは胸の側面の黒の模様の違いで区別がつく。 |
分布 | 本州(東海地方以西)、四国に局地的に分布する。 ◎府内の分布区域 丹後地域を除く府内全域に分布するが、局地的。福知山市、亀岡市、京都市、長岡京市、宇治市、京田辺市などの記録がある。 ◎近似種との比較 マダラナニワトンボは1971年以降、府内では確認されていない。 |
生態的特性 | 樹林に囲まれた丘陵地の抽水植物が繁茂する浅い池沼が主な生息地である。成虫は6月下旬から11月頃まで見られる。 |
生息地の現状 | 水質汚染や埋め立てなどにより現存する生息地はわずかになり、個体数も激減している。 |
生存に対する脅威 | 開発などによる環境破壊は脅威となる。 |
必要な保全対策 | 生息地を含む水辺と周辺の環境を保全する必要がある。 |
その他 | 日本固有種 |