昆虫類
毛翅(トビケラ)目 イワトビケラ科
毛翅(トビケラ)目 イワトビケラ科
スイドウトビケラ
Neureclipsis mandjurica (Martynov, 1907) (旧称 Neucentropus manjuricus)
京都府カテゴリー | 準絶滅危惧種 |
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2002年版 | 絶滅危惧種 2002年版を参照する |
環境省カテゴリー | なし |
選定理由 | 京都市蹴上:(タイプ産地):恐らくは琵琶湖疏水に生息しており、かつては非常に高密度に生息していたとの記録があるが、激減した。琵琶湖からの採集記録はあるが、府内からの最近の記録はなかった。しかし、最近になって京都府宇治市の宇治川や大津市の関西電力宇治発電所水路などから発見されている。国外ではロシア沿海州、中国、モンゴルなどからの記録があるが、国内では琵琶湖からの流出流に局限されているようだ。 |
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概要 | 日本からは幼虫で記載された種類であるが、その後成虫がTsuda(1942)によって、別の新属新種Kyopyshce japonicaとして記載された。幼虫、成虫ともにタイプ産地は京都市の蹴上である。琵琶湖からも記録されているが、湖内でも激減したトビケラの一つである。体長は5.0mm程度で開翅長は13.0mm。かつては京都疏水にも多く、羽化期には群飛が見られたというが、供給源である琵琶湖の個体群の激減により京都府では見られなくなったのだろう。 |
文献 岩田(1927)、Tsuda(1942)、Inaba et al. (2014)
執筆者 谷田一三