昆虫類
鞘翅(コウチュウ)目 オトシブミ科
鞘翅(コウチュウ)目 オトシブミ科
コクロケシツブチョッキリ ヒメクロケシツブチョッキリ巨椋池個体群からの和名変更
Auletobius calvus (Sharp, 1889)
京都府カテゴリー | 絶滅種 |
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2002年版 | 絶滅危惧種 2002年版を参照する |
環境省カテゴリー | なし |
選定理由 | 明治時代に巨椋池産の1個体に基づきA. calvus (ハダカケシツブチョッキリ)として記載されたもので、その後採集されていないため。 |
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形態 | 京都の昆虫(京都新聞社 1991)p. 135を参照。全体黒色の小型のチョッキリで、同属の近似種とは口吻が短いことで区別できる。本個体はヒメクロケシツブチョッキリに比べて小型で、体上面に毛がないことで異なる。 |
分布 | ◎府内の記録 記録上は巨椋池の1個体(タイプ標本, 1. ⅶ. 1881, G. Lewis leg. )のみ。 |
生態的特性 | 本種はホロタイプしか知られていないため、ヒメクロケシツブチョッキリとの関係は確定的でない。すなわち特異な形質をもつ地域個体群であるか、個体群の一部に現れる変異個体であるか、両方の可能性がある。ヒメクロケシツブチョッキリはアキグミを寄主とするが、旧巨椋池付近の河川でアキグミが自生する環境が激減しているため調査そのものが困難になった。 |
改訂の理由 | 1881年以降、今日まで本州の記録がないため。 |
文献 Sharp(1889)、京都昆虫研究会(1991)、Sawada(1993)
執筆者 沢田佳久(水野弘造・改稿)