昆虫類
鞘翅(コウチュウ)目 サビカッコウムシ科
鞘翅(コウチュウ)目 サビカッコウムシ科
ヨツモンチビカッコウムシ
Isoclerus pictus Lewis, 1892
京都府カテゴリー | 要注目種 |
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2002年版 | 絶滅危惧種 2002年版を参照する |
環境省カテゴリー | なし |
選定理由 | 希少種。ホシカムシ亜科を除くカッコウムシ類は食虫性で、生態系の中でも高次の群に属し、環境の自然度がどれほど高いかに関する良い指標となるものである。 |
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形態 | 原色昆虫大図鑑(Ⅱ)甲虫篇(北隆館 1963)第92図版、No. 4、原色日本甲虫図鑑(Ⅲ)(保育社 1985)第24図版、No. 29を参照。頭部はやや密に点刻され、前部では縦じわ状となる。 |
分布 | 本州、四国。 ◎府内の分布区域 京都市大悲山(伊賀 1955)の記録くらいしかなかったが、府北部の大江山、大山崎町天王山、宇治市天ケ瀬などで確認され、絶滅を危惧すべき状態にはないものと判断した。 |
生態的特性 | 不明だが、カワラタケなどのキノコから採れる。 |
生息地の現状 | 現在はまだ自然林が比較的よく残されている。 |
必要な保全対策 | キノコの発生に好適な立枯れ木、腐朽倒木などを許容する自然林の維持が必要である。 |
改訂の理由 | 府北部・南部ともに分布が確認され、絶滅を危惧すべき状態ではないことが判明した。 |
その他 | 日本固有種 |
文献 伊賀(1955)
執筆者 高橋敞、水野弘造