昆虫類鞘翅（コウチュウ）目 コメツキムシ科
ヤマトクロコメツキ
Ampedus (Ampedus) yamato Kishii, 1988
| 京都府カテゴリー | 絶滅危惧種 |
|---|---|
| 2002年版 | 絶滅危惧種 2002年版を参照する |
| 環境省カテゴリー | なし |
| 選定理由 | 全国的希少種で京都からは2例のみ。 |
|---|---|
| 形態 | 体長9.5～13.0mm。強固で細長くやや圧平、光沢は明瞭。黒色で触角基部3節は赤褐色で肢部は橙赤色、メスでは触角の他節も褐色気味。体毛は黒色で光沢をもち光線により白く見え、部分的に白黄色毛を混生、細長く直毛でむしろ疎。触角は短く雌雄共に末端節が前胸後角端に達しない。前胸背板の点刻は頭部のものより疎で、点刻間は完全に平滑、点刻直径より明らかに広いが不規則。メスの貯精嚢内の刺状突起は細長くよく角質化して3～4列状に並び、200本位密に並ぶ。 ◎近似種との区別 ヌバタマクロコメツキA.nubatama Kishiiに似るが、より小型、肢部は暗褐色、体毛もより黄色で、オスの生殖器側片先端は短く側方突起も小さい。ヌバタマクロではメスの貯精嚢内の刺状突起は2～3列状に並び、数は100本位で疎に並ぶ。 |
| 分布 | 宮城県、山梨県、京都県、奈良県、和歌山県の山地から得られたが少ない。 ◎府内の分布区域 舞鶴市養老山［1ex. ,12. v. 1999, 安川謙二採集］、京都市左京区八瀬［1ex. , 5. ⅱ. 1994, 田中勇採集］の2例のみ。 |
| 生態的特性 | 成虫は5月に採集されているのと越冬中のものが2月に朽木より得られたが、生態について詳細は不明である。 |
| 生息地の現状 | 森林環境が現在のままの状態で維持されるなら安定であろう。 |
| その他 | 日本固有種 |
執筆者 岸井尚（修正:水野弘造）
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