昆虫類
鞘翅(コウチュウ)目 コメツキムシ科
鞘翅(コウチュウ)目 コメツキムシ科
ベッピンアカコメツキ
Ampedus (Ampedus) beppin Kishii, 1992
京都府カテゴリー | 絶滅危惧種 |
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2002年版 | 絶滅危惧種 2002年版を参照する |
環境省カテゴリー | なし |
選定理由 | タイプ産地:美山町芦生研究林、全国的希少種で、芦生研究林からは3例記録。 |
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形態 | 体長11.5~13.5mm。強固で長円形に近く肥厚し、平行状で光沢は明瞭。黒色で触角の基部3節と他節の基部は濃赤褐色、肢部は赤褐色で、上翅は濃橙赤色、会合線部がやや暗色の個体もある。体毛は黄褐色で光沢は強く細長い直毛で密である。前胸背板の点刻は頭部のものより疎、小型単純なものが多く、点刻間は完全に平滑で点刻直径より広いが不規則。メスの貯精嚢内の刺状突起は小さく軟弱で50~70本。 ◎近似種との区別 オトメアカコメツキA.otome Kishii及びアシウアカコメツキA.ashiunis Kishiiに似るが、前者より大きくメスの貯精嚢内の刺状突起はほぼ同数で、突起は明瞭に短かい。後者はより小型、メスの貯精嚢内の刺状突起は大型強壮で長く40~45本位。 |
分布 | 富山県、京都府、大阪府の山地から知られるが少ない。 ◎府内の分布区域 中部地域(南丹市美山町芦生)。 |
生態的特性 | 芦生研究林で初夏の候、花上又は葉上で採集される以外不明である。 |
生息地の現状 | 森林環境が現在のままの状態で維持されるなら安定であろう。 |
執筆者 岸井尚(修正:水野弘造)