昆虫類鞘翅（コウチュウ）目 コメツキムシ科
ヤツモンシモフリコメツキ
Actenicerus octomaculatus Kishii, 1978
| 京都府カテゴリー | 絶滅危惧種 |
|---|---|
| 2002年版 | 絶滅危惧種 2002年版を参照する |
| 環境省カテゴリー | なし |
| 選定理由 | タイプ産地:京都市花背杉峠。記載後の記録はない。京都府特産種。 |
|---|---|
| 形態 | 体長13.0mm位。細く圧平され強固な感じはせず平行状。黒色で腿節末端、脛節と?節は濃赤褐色。光沢は顕著で銅金色の光沢が顕著。体毛は長く直毛で密生、白色のものが黒褐色毛の間で斑紋を形成し、前胸背板では側縁部と中央部に、上翅では4対の横位の白斑状になり、基部後方4分の1位の所から後方に並び後方の斑紋ほど大型となる。触角は長く先端節は明らかに前胸背の後角端を越える。前胸背面は単純に上方へ隆起し中央で縦に弱く凹む。 ◎近似種との区別 前胸背板の点刻がホソシモフリコメツキA.kiashianus (Miwa)やコガタシモフリコメツキA.yamashiro Kishiiと似ており、上翅の斑紋や毛色はオオシモフリコメツキA.orientalis (Candeze)に似ており、これらの種間雑種の可能性もある。 |
| 分布 | タイプ産地は京都市花脊杉峠。1オスのタイプ標本［3. v. 1959, 岸井尚採集］が知られるのみで、府内、府外とも再報されていない。 ◎府内の分布区域 京都市左京区花背杉峠の一か所のみ。 |
| 生態的特性 | 不明な点が多い。 |
| 生息地の現状 | ヒノキ･スギの混交林が多い人為的な二次林の中で、所々に見られる雑木の多い場所で得られた。 |
| 必要な保全対策 | 森林環境が維持されるなら安定であろう。 |
| その他 | 日本固有種 |
文献 Kishii（1978、1987、1996b、1999）
執筆者 岸井尚（修正:水野弘造）
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