昆虫類
半翅(カメムシ)目 タイコウチ科
半翅(カメムシ)目 タイコウチ科
ヒメミズカマキリ
Ranatra unicolor Scott, 1874
京都府カテゴリー | 絶滅危惧種 |
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2002年版 | 絶滅危惧種 2002年版を参照する |
環境省カテゴリー | なし |
選定理由 | 京都府では最近の生息記録がなかった。2012年になってから目撃情報があったものの、依然として産地は局所的である。 |
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形態 | 体長(呼吸管を除く)は24.0~32.0mm。淡褐色~淡黄褐色で、前腿節の突起は歯状で中央付近にある。呼吸管は前翅より明らかに短い(ミズカマキリではほぼ同長)。 |
分布 | 北海道、本州、四国、九州、琉球列島。国外では韓国、極東ロシア、中国などに分布する。 ◎府内の分布区域 深泥池(京都市)、精華町。 |
生態的特性 | 抽水植物の多い水中に棲み、水量の安定した池沼や河川の中~下流域によく見られる。 |
生息地の現状 | 不安定である。深泥池では最近生息が確認できず、かなり個体数が減少したと思われる。 |
生存に対する脅威 | 人為的撹乱による環境の変化。鳥類や魚類による撹乱や富栄養化。湿地の乾燥。 |
必要な保全対策 | 新たな生息環境の創出。 |
文献 林、宮本(2005)
執筆者 林正美、中尾史郎