昆虫類
直翅(バッタ)目 ヒバリモドキ科
直翅(バッタ)目 ヒバリモドキ科
ハマスズ
Dianemobius csikii (Bolivar, 1901)
京都府カテゴリー | 絶滅危惧種 |
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2002年版 | 絶滅危惧種 2002年版を参照する |
環境省カテゴリー | なし |
選定理由 | 自然度の高い良好な海浜環境に生息する。近畿地方での産地は局限され、絶滅が危惧される。 |
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形態 | 体長8.0~19.0mm。大型のマダラスズ類。体色は、淡灰色の地に黒色の斑点がある。近似の他種に比べてより大型。生時は、腹部が淡緑~淡青色を帯びる。後脚に大きな斑紋をもち、小顎ひげ全体が灰色。 |
分布 | 北海道、本州、四国、九州、南西諸島。 ◎府内の分布区域 舞鶴市、京丹後市網野町、久美浜町、丹後町の海浜に分布。 |
生態的特性 | 良好な海浜環境に生息。砂浜の後背に発達する海浜植生の存在が必要。 |
生息地の現状 | 近畿地方でも有数の海浜植生帯が成立している。多くの海浜生物が生息する貴重な環境で、やや荒廃している地域はあるものの、全体としては良好な状態である。 |
生存に対する脅威 | 海浜開発(埋め立て、護岸堤、客土、養浜工事など)による生息地の減少・分断のほか、オフロード車の侵入による海浜環境の撹乱。 |
必要な保全対策 | 海浜環境の保全。箱石海岸については、開発制限が講じられている。オフロード車の侵入も制限されているが、一部で無断侵入が見られるので、より厳重な制限が必要。また、海浜植生をこれ以上縮小させてはならない。 |
執筆者 藤井伸二(補筆:中尾史郎)