昆虫類
鞘翅(コウチュウ)目 キノコムシダマシ科
鞘翅(コウチュウ)目 キノコムシダマシ科
キムネキノコムシダマシ
Tetratoma nobuchii Nakane, 1955
京都府カテゴリー | 絶滅寸前種 |
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2002年版 | 絶滅寸前種 2002年版を参照する |
環境省カテゴリー | なし |
選定理由 | 京都市左京区貴船がパラタイプの産地である。 |
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形態 | 原色昆虫大図鑑(Ⅱ)甲虫篇(北隆館 1963)PL. 119、No. 8、原色日本甲虫図鑑(Ⅲ)(保育社 1985)PL. 59、No. 8を参照。キノコムシダマシ科は日本では4属8種が知られるだけの小さな科であるが、その中では黄色の前胸背で他との区別が一目瞭然の種である。体長5.0mm、前胸の背板側縁はやや広く上反し、基部凹陥は明瞭。 |
分布 | 本州、四国。 ◎府内の分布区域 京都市左京区貴船: Nakane(1955、パラタイプ産地) |
生態的特性 | 本科の甲虫はキノコに依存した生態を示し、本種も他府県では自然度の高い森林で得られている。 |
生息地の現状 | 府内全般に針葉樹の植林化が著しく、本種の生息に適する森林が減少した。 |
必要な保全対策 | 調査不足もあって記載以後の記録がない。本種の場合は特定のキノコに依存している可能性が高い。キノコの保全が必要であるがキノコだけの保全ということはあり得ず、森林全体の保全が要求される。 |
その他 | 日本固有種 |
文献 Nakane(1955)
執筆者 高橋敞(加筆修正:水野弘造)