鞘翅(コウチュウ)目 テントウムシ科
クロヘリメツブテントウ
京都府カテゴリー | 要注目種 |
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2002年版 | 絶滅寸前種 2002年版を参照する |
環境省カテゴリー | なし |
選定理由 | 府内では京都大学芦生研究林における1例の記録のみだったため、絶滅寸前種としたが、舞鶴市空山で多数が得られ、他にも2か所(三浜、由良ケ岳)で確認された。 |
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形態 | 原色昆虫大図鑑(Ⅱ)甲虫篇(北隆館 1963)PL. 105、No. 2、原色日本甲虫図鑑(Ⅲ)(保育社 1985)PL. 40、No. 9を参照。メツブテントウ族のみならず、テントウムシ科全体として見ても一番の美麗種であろう。全体に光沢が強く、体長3.5mm、各上翅に2点刻列があり、橙色地に明瞭な2対の黄斑と3対の黒色紋がある。 |
分布 | ◎府内の分布区域 美山町芦生演習林[20. v. 1979, 正木清採集]舞鶴市空山[2. viii-3. ⅸ. 2002, 安川謙二採集]舞鶴市由良ケ岳[22. ⅳ. 2009, 黒田悠三採集]舞鶴市三浜[10. ⅳ. 2009, 黒田亘採集]。 |
生態的特性 | 越冬中の成虫の採集例はあったが、活動期の採集例が少なかった。舞鶴市空山におけるコナラ樹幹から多数を得たという報告により、盛夏に羽化することも判明した。 |
生息地の現状 | 府南部の記録はないので、今後の調査が待たれる。 |
改訂の理由 | 舞鶴市内3か所で採集され、多数得られた例もあるため絶滅を危惧する状況にはないと判断。 |
その他 | 日本固有種 |
文献 今坂、正木(1982)
執筆者 高橋敞(加筆修正:水野弘造)