昆虫類鞘翅（コウチュウ）目 テントウムシ科
クロジュウニホシテントウ
Plotina versicolor Lewis, 1896
| 京都府カテゴリー | 絶滅寸前種 |
|---|---|
| 2002年版 | 絶滅寸前種 2002年版を参照する |
| 環境省カテゴリー | なし |
| 選定理由 | 分布は広いが、日本ではきわめてまれな種である。府内では、鞍馬山と京都大学芦生研究林の2か所から記録されていたが、2009年に新たに舞鶴市由良ケ岳から確認された。 |
|---|---|
| 形態 | 原色昆虫大図鑑（Ⅱ）甲虫篇（北隆館 1963）PL. 105、No. 4.、原色日本甲虫図鑑（Ⅲ）（保育社 1985）PL. 40、No. 7を参照。簡便に調べるには、テントウムシの調べ方（文教出版 2009）を参照。本種はメツブテントウ族に属し、基本的な上翅の斑紋はいずれも似ている。上翅は橙色で黒紋があり、体長2.7mm、体下面、肢、触角、口器は赤褐色。本族他種に比し、細長い。 |
| 分布 | 本州、四国、九州、中国大陸。 ◎府内の分布区域 美山町芦生［岩田ほか（1992）］,京都市左京区鞍馬山（9. ⅸ. 1997, 26. v. 1998, 田中勇採集）、舞鶴市由良ケ岳（19. ⅳ, 23. ⅶ. 2009, 黒田亘採集） |
| 生態的特性 | 鞍馬での採集例は竹林で得られたが、竹林でのファウナは単調なので調べられることが少ない。 |
| 生息地の現状 | 本種が竹林と関係するものであるなら、竹林は増加傾向にあるので生存する可能性はある。 |
文献 岩田ほか（1992）、日本環境動物昆虫学会（編）（2009）
執筆者 高橋敞（加筆修正：水野弘造）
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