昆虫類鞘翅（コウチュウ）目 コブスジコガネムシ科
キョウトチビコブスジコガネ
Trox kyotensis Ochi et Kawahara, 2000
| 京都府カテゴリー | 絶滅寸前種 |
|---|---|
| 2002年版 | 絶滅寸前種 2002年版を参照する |
| 環境省カテゴリー | 情報不足（DD） |
所蔵：越智輝雄
| 選定理由 | 京都府南部淀川合流点地域がタイプ産地。南部地域の限られたサギのコロニー内に生息している。発見後、大阪府、大分県、より報告されたので、瀬戸内海沿岸には更に新しい生息地が予想されるが、現状では絶滅に瀕していると考える。 |
|---|---|
| 形態 | 日本産コガネムシ上科標準図鑑（学研 2012）PL. 27、No. 16-17、PL. 28、No. 12を参照。体長は5.3～6.1mm、長卵型で、黒色。上翅の条溝は細く、間室はやや幅広い。 ◎近似種との区別 チビコブスジコガネに似るも、上翅の条溝は細く、間室は比較して幅が広い。前胸背の窪みは比較して弱い。 |
| 分布 | 京都府、大阪府、大分県。 ◎府内の分布区域 淀川合流点地域。 |
| 生態的特性 | 幼虫はサギのコロニー内の排泄物や羽毛などを摂食しているものと思われる。 |
| 生息地の現状 | 新種記載の時と環境の変化はない。 |
| 必要な保全対策 | 生息域であるサギコロニーを保存することが必要である。サギ類の保護のみでなく、サギを中心にした生物相全体の保護を考えることが今後も重要であろう。 |
| その他 | 日本固有種 |
文献 Ochi and Kawahara（2000）、越智（2001）
執筆者 塚本珪一（補筆修正：水野弘造）
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