種子植物
種子植物 キョウチクトウ科
種子植物 キョウチクトウ科
フナバラソウ
Vincetoxicum atratum (Bunge) C. Morren et Decne., Cynanchum atratum Bunge
京都府カテゴリー | 絶滅寸前種 |
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2002年版 | 絶滅寸前種 2002年版を参照する |
環境省カテゴリー | 絶滅危惧Ⅱ類(VU) |
近畿レッドデータブックカテゴリー | 絶滅危惧種C |
選定理由 | かつては草地に点々と見られたが、現在では全国的にまれになってきている。 |
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形態 | 茎は直立して高さ40~80cm、葉は対生で、両面に細軟毛がある。花は5~6月、葉腋ごとに黒紫色の数花を付ける。花冠は5裂する。種子に白絹糸状の毛がある。 ◎参照 日本の野生植物 草本Ⅲ(平凡社)41、原色日本植物図鑑 草本編Ⅰ(保育社)207 |
分布 | 北海道、本州、四国、九州、朝鮮半島、中国大陸東北部。 ◎府内の分布記録区域 記録はほぼ全域にわたるが、現存するのは丹後地域と山城地域のみである。 |
生存に対する脅威 | 遷移進行、草地開発、土地造成、園芸採集。 |
必要な保全対策 | 小規模な草地の管理。 |
特記事項 | 大陸系の草地生遺存植物と思われる。フナバラソウの受粉にはミギワバエなどの特殊なハエが関与している。人工交配はかなり難しいが、種子からの育成は容易である。 |
関係法令 | 京都府絶滅のおそれのある野生生物の保全に関する条例(指定希少野生生物) |
執筆者 高木俊夫、光田重幸