種子植物
種子植物 ミツガシワ科
種子植物 ミツガシワ科
ガガブタ
Nymphoides indica (L.) Kuntze
京都府カテゴリー | 絶滅寸前種 |
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2002年版 | 絶滅寸前種 2002年版を参照する |
環境省カテゴリー | 準絶滅危惧(NT) |
近畿レッドデータブックカテゴリー | 絶滅危惧種A |
選定理由 | 池沼、溜池の埋め立てや改修工事、水質汚濁の進行によって消滅が相次ぎ、現在、府内ではごく限られた場所にしか残っていない。全国的にも減少が著しい。 |
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形態 | 多年生の浮葉植物。浮葉は円心形~卵心形で全縁、裏面は紫色がかる。葉柄基部にバナナの房状の殖芽を形成する。花弁の縁と内側に毛を密生することでヒメシロアサザと区別できる。葉だけの標本がヒツジグサと誤同定されている例があるが、ガガブタの葉の裏面には多数の腺点がある。 ◎参照 日本の野生植物 草本Ⅲ(平凡社)36、原色日本植物図鑑 草本編Ⅰ(保育社)213、日本水草図鑑(文一総合出版)140-141 |
分布 | 本州、四国、九州、東アジア、アフリカ、オーストラリア。 ◎府内の分布記録区域 中丹地域(詳細不明)、南丹地区(絶滅)、京都市域(現状不明)。 |
生存に対する脅威 | 水域の埋め立て、改修、水質汚濁。 |
必要な保全対策 | 確認されれば、施設で系統保存を図る段階にある。 |
特記事項 | 花は異型花性を示し、長花柱花と短花柱花の双方が生育する集団でのみ結実が見られる。そのような集団は優先的に保全すべきである。 |
執筆者 角野康郎