種子植物
種子植物 サクラソウ科
種子植物 サクラソウ科
カラタチバナ
Ardisia crispa (Thunb.) A. DC.
京都府カテゴリー | 絶滅寸前種 |
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2002年版 | 絶滅寸前種 2002年版を参照する |
環境省カテゴリー | なし |
近畿レッドデータブックカテゴリー | なし |
選定理由 | 八幡市で採集記録(永井 1968)があり、その後点々と見つかっているが、生育地、個体数ともに限られている。 |
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形態 | 林内にはえる常緑の小低木。茎は直立して高さ20~100cm。葉は互生して披針形、表面に光沢があり、裏面に腺がある。7月にその年の茎の葉腋に長い柄のある白色の小花を数個付ける。花冠は萼とともに5裂する。 ◎参照 日本の野生植物 木本Ⅱ(平凡社)160、原色日本植物図鑑 木本編Ⅰ(保育社)111 |
分布 | 本州(千葉県、富山県以西)、四国、九州、沖縄県石垣島、台湾、中国大陸。 ◎府内の分布記録区域 南丹地域、山城地域。『大江山草木誌』にも記録があるが、自生か不明。 |
生存に対する脅威 | 森林伐採、土地造成、園芸採集。 |
必要な保全対策 | 丘陵地の林内にはえることが多いため、土地造成にあたっては事前調査を充分にする。 |
特記事項 | 上記永井氏の記録から見て、自生があるのはまず間違いないが、近年は園芸で流通しており、その種子が小鳥によって運ばれることもあると思われる。 |
執筆者 高木俊夫、光田重幸