種子植物
種子植物 タコノアシ科
種子植物 タコノアシ科
タコノアシ
Penthorum chinense Pursh
京都府カテゴリー | 絶滅寸前種 |
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2002年版 | 絶滅寸前種 2002年版を参照する |
環境省カテゴリー | 準絶滅危惧(NT) |
近畿レッドデータブックカテゴリー | 絶滅危惧種C |
選定理由 | 氾濫や撹乱に依存する植物で、近年産地、個体数ともに少なくなっている。 |
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形態 | 河川敷や湿地にはえる多年草。茎は直立し高さ30~70cm。葉は互生、無毛で縁に鋸歯がある。花序の枝ははじめ渦巻き状で、果期には数本立ち上がって四方に開く。秋には赤く色づき、タコの足を思わせる。 ◎参照 日本の野生植物 草本Ⅱ(平凡社)155、原色日本植物図鑑 草本編Ⅱ(保育社)158、f. 81: 1 |
分布 | 本州、四国、九州、朝鮮半島、中国大陸。 ◎府内の分布記録区域 全地域。現在でも恒常的に見られるのは乙訓地区や山城地域の河川敷で、他地域のものは現状不明である。 |
生存に対する脅威 | 河川改修(ダムなどによる氾濫の減少)、湿地の埋め立て、釣り人の踏みつけ。 |
必要な保全対策 | 植生の遷移が進まないように、生育地の撹乱が必要である。 |
特記事項 | 土中に埋もれていた種子から発芽することが多く、いままで姿を見せなかった河川敷や湿地に急に群生することがある。 |
執筆者 西沢信一、光田重幸