種子植物
種子植物 モウセンゴケ科
種子植物 モウセンゴケ科
イシモチソウ
Drosera peltata Thunb. var. nipponica (Masam.) Ohwi
京都府カテゴリー | 絶滅寸前種 |
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2002年版 | 絶滅寸前種 2002年版を参照する |
環境省カテゴリー | 準絶滅危惧(NT) |
近畿レッドデータブックカテゴリー | 絶滅危惧種C |
選定理由 | 生育地も限られ個体数も少ない。 |
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形態 | 春に芽を出し、盛夏に地上部が枯れる多年草。日当りのよい湿った酸性の土地にはえる。地下に塊茎がある。茎は直立して高さ10~30cm、葉は三日月形で表面と縁に粘液を出す長い腺毛がある。葉柄は1~1.5cm、花弁は白色で広卵形、長さ6~8mm。 ◎参照 日本の野生植物 草本Ⅱ(平凡社)121、原色日本植物図鑑 草本編Ⅱ(保育社)167 |
分布 | 本州(関東以西)、四国、九州、沖縄県、朝鮮半島、中国大陸、インド、ヒマラヤ。種としてはマレイシア、オーストラリア、タスマニア。 ◎府内の分布記録区域 全地域。しかし現存しているのは山城地域南部に限られると見られる。 |
生存に対する脅威 | 湿地の開発、植生の遷移(森林化)、除草剤の使用、園芸用の採集。 |
必要な保全対策 | 自然草地の保護。 |
特記事項 | ゴンドワナ大陸起源と言われ、イチゲ類などの春の妖精植物と似た生活サイクルをもつが、花は夏のはじめである。このような生活史をもつ植物は珍しい。 |
執筆者 西沢信一、光田重幸