種子植物
種子植物 オトギリソウ科
種子植物 オトギリソウ科
トモエソウ
Hypericum ascyron L.
京都府カテゴリー | 絶滅寸前種 |
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2002年版 | 絶滅寸前種 2002年版を参照する |
環境省カテゴリー | なし |
近畿レッドデータブックカテゴリー | なし |
選定理由 | 個体数がきわめて少ない。 |
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形態 | 山の湿りがちの草地にはえる多年草。茎は直立、高さ1mくらい、葉は対生、長さ5~10cm、裏面に明点がある。花は黄色、花弁は巴状となる。雄しべは多数あるが5束となる。子房も5室。 ◎参照 日本の野生植物 草本Ⅱ(平凡社)115、原色日本植物図鑑 草本編Ⅱ(保育社)65. |
分布 | 北海道、本州、四国、九州、朝鮮半島、中国大陸。 ◎府内の分布記録区域 丹後地域、中丹地域、京都市域北部、乙訓地区、山城地域南部。 |
生存に対する脅威 | 山地草原の開発、放棄による遷移の進行、園芸採集、シカの食害。 |
必要な保全対策 | 草地の保全のほか、地域によっては実生で増やすなどの試みが必要な段階と思われる。 |
特記事項 | 南丹地域にあるという確かな情報は得られなかったが、おそらく分布しているものと思われる。分布は広いが、いずれの産地も個体数はわずかである。乙訓地区と山城地域のものは、増殖が試みられている。挿し木もできるが、実生が望ましい。1年で開花する。 |
執筆者 西沢信一、光田重幸