種子植物
種子植物 オオバコ科
種子植物 オオバコ科
ヒシモドキ
Trapella sinensis Oliv.
京都府カテゴリー | 絶滅寸前種 |
---|---|
2002年版 | 絶滅種 2002年版を参照する |
環境省カテゴリー | 絶滅危惧ⅠB類(EN) |
近畿レッドデータブックカテゴリー | 絶滅危惧種A |
選定理由 | 全国的にまれな植物で、府内では絶滅と考えられたが、今回新たな自生地が確認された。 |
---|---|
形態 | 浮葉性の一年性水草。3角状円形~腎円形の葉を対生する。葉腋に閉鎖花を形成するほか、ときに明桃色の開放花を付ける。果実には碇状の突起がある。 ◎参照 日本の野生植物 草本Ⅲ(平凡社)129、原色日本植物図鑑 草本編Ⅰ(保育社)127 |
分布 | 府内では旧巨椋池が唯一の産地であったが、干拓とともに消滅した。2012年度に新たに南丹地域で、自生と見られるものが発見された。 ◎府内の分布記録区域 南丹地域、山城地域(絶滅)。 |
生存に対する脅威 | 池沼の埋め立てや水草愛好家による乱獲。 |
必要な保全対策 | 工事関係者に自生地が周知されるシステムが必要。 |
改訂の理由 | 2012年に、府内の自生地が再発見された。 |
特記事項 | 人工栽培は容易であり、閉鎖果もよく発芽する。安全のために施設で保存するのが望ましい。以前はヒシモドキ科やゴマ科とされたが、現在ではオオバコ科に入れられている。 |
執筆者 光田重幸