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種子植物 キンポウゲ科
ヒキノカサ
Ranunculus ternatus Thunb.
京都府カテゴリー | 絶滅寸前種 |
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2002年版 | 絶滅種 2002年版を参照する |
環境省カテゴリー | 絶滅危惧Ⅱ類(VU) |
近畿レッドデータブックカテゴリー | 絶滅危惧種A |
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選定理由 | 本種は府内では絶滅したと考えられていたが、2002年版レッドデータブック発行後の2004年に一群落が見つかった。 |
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形態 | 大きなものでは花茎の高さ30cmくらいになるが、普通は十数cm程度で、根は紡錘状に肥大する。秋から春に育ち、夏場は地上部が消える。葉は円腎形浅裂から3出複葉になり、まばらな毛がある。 ◎参照 日本の野生植物 草本Ⅱ(平凡社)77、原色日本植物図鑑 草本編Ⅱ(保育社)244、f. 108: 3 |
分布 | 本州(関東以西)、四国、九州、済州島、台湾、中国大陸。 ◎府内の分布記録区域 中丹地域(現状不明)、南丹地域(現状不明)、京都市域。 |
生存に対する脅威 | 雑草の繁茂、除草剤の使用。 |
必要な保全対策 | 自生地保護とともに、人工繁殖による系統維持を試みる段階に来ている。 |
改訂の理由 | 京都市域で現存が確認されたため、絶滅種から絶滅寸前種に移行した。 |
特記事項 | 本種は自家受精しない。現存の群落はDNA解析によって同一クローン由来であることがわかっており、種子は得られていない。 |
執筆者 光田重幸