カサゴ目 カジカ科
カマキリ(アユカケ)
京都府カテゴリー | 絶滅危惧種 |
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2002年版 | 絶滅危惧種 2002年版を参照する |
環境省カテゴリー | 絶滅危惧Ⅱ類(VU) |
京都方言 | ゴリ(混称)、ガコ・ガマ(丹後:混称) |
選定理由 | 生息条件が悪化しており、概知の生息水域においても個体数は少ない。近隣の福井県九頭竜川は本種の生息地として国指定天然記念物に指定されている。 |
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形態 | 体長5~20cm。近縁種であるカジカC. pollux、ウツセミカジカC. reiniiに似るが、前鰓蓋骨棘の後縁は4棘、成魚では胸鰭の鰭条がすべて分岐する点で区別できる。 |
分布 | 太平洋側は神奈川県以南、日本海側は秋田県以南の本州、四国、九州に分布する。 ◎府内の分布区域 日本海に注ぐ河川。過去には淀川水系での確認報告がある。 |
生態的特性 | 両側回遊魚。河川の下流域から中流域の砂礫底に生息し、動物食性。産卵期は12~3月。沿岸岩礁帯で産卵し、オスが孵化するまで卵塊を保護する。孵化した仔魚は沿岸で成長し、体長3cm前後に成長すると川へ溯上する。 |
生息地の現状 | 過去には淀川水系(宇治川・木津川)での確認報告もあるが近年の確認情報はない。近年(2000年以降)では日本海側の数河川で確認情報があるのみである。 |
生存に対する脅威 | 本種は河川下流域から岩礁帯の開発が進む場所ではまったく見られず、段差の低い堰でも溯上することが困難となる。 |
必要な保全対策 | ほかの両側回遊魚と同様、現在の生息場所の生息条件の改善を行うとともに、開発の際には配慮を要する。 |
関係法令 | 京都府文化財保護条例(府登録天然記念物(特に地域定めず)) |
その他 | 日本固有種 |