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ヨコエビ目 ヨコエビ科
ナリタヨコエビ
京都府カテゴリー | 準絶滅危惧種 |
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2002年版 | 準絶滅危惧種 2002年版を参照する |
環境省カテゴリー | なし |
選定理由 | 府内での分布域が局限され、生息密度も高くない。近年では、近縁の外来種であるフロリダマミズヨコエビが比較的高密度で生息しているため、種間競争による負の影響が懸念される。 |
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形態 | 体長約15mmで淡褐色。第1触角は第2触角より長い。第2触角の基部の各節に5本以上の長い剛毛がある。オスの第1腮脚は、メスより大きく幅広い四角形。第1~3腹節の腹側に棘はなく、短い毛がある。 |
分布 | 主に琵琶湖の沿岸部に生息し、府内では宇治川で記録がある。宇治川では琵琶湖から流出した個体が生息していると考えられる。 |
生態的特性 | 琵琶湖における本種の産卵期は12月~4月である。 |
生息地の現状 | これまで宇治川で生息が確認されたのは冬季のみのため、定着しているかどうかは不明である。ただし、宇治川の天ケ瀬ダム下流でも見つかるため、ダム湖に定着して可能性もある。 |
生存に対する脅威 | 京都府内の本種生息域には、近縁の外来種であるフロリダマミズヨコエビが比較的高密度で生息しているため、種間競争による負の影響が懸念される。また、無脊椎動物の神経を麻痺させたり脱皮を促進ないし阻害する農薬の影響が懸念される。 |
必要な保全対策 | 農薬等の河川や湖沼への流入を防ぐ対策が必要である。 |
その他 | 日本固有種 |
文献 金田ほか(2007)、西野(編)(1993)、Morino(1985)
執筆者 竹門康弘
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