選定理由 | かつては普通に見られたが、環境変化により近年著しく減少している。 |
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形態 | 甲長200~300mm。背甲に3本の隆条、側頭部と頸に黄緑色の斑紋がある。 |
分布 | 本州、四国、九州。朝鮮半島~中国大陸、台湾。日本の個体群は朝鮮半島からの移入に由来するらしい。 ◎府内の分布区域 丹後~山城地域。 |
生態的特性 | 緩やかな河川や池沼周辺に生息し、5~7月に1~3回、4~11卵を産む。 |
現状・脅威 | 河川の整備、汚染、商業目的の大量捕獲、競争種ミシシッピアカミミガメの影響も危惧される。また商業目的で輸入された中国産クサガメの放逐による在来個体群との交雑の問題も生じている。 |
必要な保全対策 | 生息地の河川、湖沼とその周辺域の保全と、飼育されている外来個体の遺棄や逃亡を防ぐ呼びかけが必要。 |
文献 比婆科学教育振興会(1996)、安川(1995)、疋田(2002)、疋田、鈴木(2010)
執筆者 疋田努、松井正文