選定理由 | 個体数が少ないので、越冬個体群として準絶滅危惧種と判断した。 |
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形態 | 全長11cm。小さくて嘴は尖る。オスの頭上は灰色で、白い眉斑と黒い過眼線が目立ち、背は赤褐色。メスでは頭上も過眼線も褐色味がある。 |
分布 | ユーラシア大陸中緯度地域で繁殖し、冬鳥として沖縄から本州中部にかけて渡来し平地のヨシ原で越冬する。本種はかつては迷鳥であったが、1970年代以降越冬域を東に広げたため西南日本では普通の冬鳥となった。 |
生態的特性 | 繁殖地では湿地や林の中の樹木の枝に、文字通り袋状の吊り巣をつくる。越冬期は水辺に近い河口、川岸、海岸のヨシ原に群れで生息し、ヨシの茎の鞘を嘴ではいで中にいる昆虫類(カイガラムシなど)を食べる。 |
生息地の現状 | 宇治川などの河川敷にあるヨシ原で越冬する。 |
生存に対する脅威 | 河川改修や池の埋め立て・改修などが、越冬地となっているヨシ原の破壊につながることがある。 |
必要な保全対策 | 越冬地となるヨシ原の保護が必要である。 |
改訂の理由 | 越冬地分布拡大期は少なくはなかったが、最近は個体数が少ないので、改訂した。 |