選定理由 | 個体数が少ない越冬個体群として準絶滅危惧種と判断した。 |
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形態 | 全長21cm。嘴は比較的長くてわずかに下に曲がっている。夏羽では腹は白くて中央に大きな黒斑がある。飛翔時には翼に白帯が出る。冬羽では、下面は白い。 |
分布 | ユーラシア大陸やアメリカ北部の北極海沿岸の広い範囲で繁殖する。主に本州以南の多くの箇所で越冬するが春秋期に通過して南下する群れも普通である。 ◎府内の分布区域 全域。 |
生態的特性 | 越冬地では河川や水田などで群れで生息する。嘴を泥の中に差し込んで探ったり、泥の表面をつついたりしながら、ゴカイ類や小さな貝類などを採食する。 |
生息地の現状 | 京都市市街地の鴨川では、1980年代の冬には最大400~500羽が越冬していたが、1990年代になって激減した。全国的にも越冬数が減少している。 |
必要な保全対策 | 越冬地や中継地となる湿地の保全、鴨川など市街地を流れる河川について、都市の湿地保全の観点から注目する必要がある。 |
改訂の理由 | 本来は前回、準絶滅危惧種相当であったが、データの見落としにより掲載されなかったため。 |