選定理由 | 個体数が少ない越冬個体群として準絶滅危惧種と判断した。 |
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形態 | 全長31.5cm。頭上は黒くて後頭に長い冠羽がある。後頸から体の上面は黒く、緑色や淡紅色の光沢がある。下尾筒は橙色。飛翔時には体の下面の白と黒の対照が明瞭。 |
分布 | ユーラシア大陸で広く繁殖する。冬鳥として本州以南に渡来する。北陸地方や関東北部などで繁殖記録がある。府内には冬鳥として渡来する。 ◎府内の分布区域 全域。 |
生態的特性 | 水辺や、農耕地や河川敷の草地に生息し餌をとる。府内では10月中旬頃に姿を見せ、翌年4月下旬頃に途去する。普通は数羽~20羽程度の小群で行動している。 |
生息地の現状 | 京都府近隣のほとんどの府県で越冬数は少なく減少傾向にある府県も多い。府内では久御山町の農地で5~30羽の越冬群が確認されている。 |
生存に対する脅威 | 河川・水田などの改修や整備による生息環境の悪化が指摘されている。 |
改訂の理由 | 本来は前回、準絶滅危惧種相当であったが、データの見落としにより掲載されなかったため。 |
文献 江崎、和田(編)(2002)、京都府(1993)、真木、大西(2000)、高野(1982)
執筆者 須川恒、脇坂英弥