選定理由 | 春秋の渡りの時期に旅鳥として府内に滞在する。滞在する個体数は少ないが、近年減少はしていない。 |
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形態 | 全長13cm。オスの体の上面と頬は黒くて、眉斑は小さくて白い。三列風切外縁、大雨覆、外側尾羽の基部は白い。メスは上面が褐色、下面は橙黄色。 |
分布 | 中国東北部や沿海地方などの針葉樹林で繁殖し、中国大陸南東部や東南アジアで越冬する。旅鳥として全国に渡来する。特に日本海側の島嶼に多い。府内では春秋の時期に少数が観察される。 ◎府内の分布区域 全域。 |
生態的特性 | 双翅類などの昆虫を空中で捕らえる。 |
生息地の現状 | 府内では、渡り期に低山や山麓のマツの混ざるやや茂った林で少数が観察される。 |
必要な保全対策 | 春秋の渡り時期の中継地の環境の把握が必要である。 |
文献 日高(監)(1997)、京都府(1993)、真木、大西(2000)、高野(1982)
執筆者 須川恒、和田岳