選定理由 | 夏鳥として府内に生息して繁殖する。繁殖個体数は少なくはないが、近年減少している。 |
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形態 | 全長27~31cm。翼開長66~71cm。耳羽はない。頭部から体の上面は一様に黒褐色で、尾には黒帯がある。目は黄色。体の下面は白地に黒褐色の太い縦斑がある。 |
分布 | 夏鳥として全国に渡来し、平地から標高1000m程度の山地に生息する。府内全域にも夏鳥として渡来する。冬期はフィリピンなどへ渡る。 ◎府内の分布区域 全域。 |
生態的特性 | 夕方から夜にかけて昆虫(セミ、ガ、甲虫)などを採食する。樹洞で営巣し、一腹3~5卵を産む。 |
生息地の現状 | 京都市内の社寺林にはアオバズクが多く生息しているが、近年減少している。 |
生存に対する脅威 | 台風などにより老木が折れ、営巣に適した樹洞がなくなることが減少原因の一つとなっている。 |
必要な保全対策 | 巣箱の設置が有効な場合もある。 |
文献 京都府(1993)、真木、大西(2000)、高野(1982)、富田(1990)
執筆者 須川恒、和田岳