選定理由 | 夏鳥として府内に生息して繁殖する。繁殖個体数は少ないが、近年減少はしていない。 |
---|---|
形態 | 全長35cm。尾は長くくさび形。翼の先は尖る。頭部と体の上面は青灰色。尾は灰黒色で白点があり、胸と腹は白くて細い黒帯が並ぶ。ツツドリの下面の横斑は太くて粗い。 |
分布 | 夏鳥として九州以北に渡来するが、西日本には少ない。府内では一部の地域へ少数が定期的に渡来する。 ◎府内の分布区域 全域。 |
生態的特性 | 山地で主に鱗翅類の幼虫を採食する。オオヨシキリ、ホオジロ、モズなどに托卵する。 |
生存に対する脅威 | 府内では芦生、大江山、丹後半島などに定期的に渡来する。 |
必要な保全対策 | 分布情報の蓄積や托卵相手の種を明らかにすることが当面の課題となる。 |
文献 京都府(1993)、真木、大西(2000)、高野(1982)
執筆者 須川恒、和田岳