選定理由 | 春秋の渡りの時期に旅鳥として府内に滞在する。滞在する個体数は少ないが、近年減少はしていない。 |
---|---|
形態 | 全長30cm。タシギより大きくて少し淡色に見える。次列風切先端に白線はなく、下雨覆には一面に黒斑がある。尾羽は16~18枚。 |
分布 | 主たる繁殖地は日本で、北海道と本州北部の草原、本州中部の高原で繁殖し、冬はオーストラリアに渡る。府内では主に南部地域で春秋に観察される。 ◎府内の分布区域 南部地域。 |
生態的特性 | ミミズや昆虫などを採食する。 |
生息地の現状 | 府内では3月下旬~4月下旬及び8月中旬~9月中旬にかけて、主に南部の水田の畦や休耕田、浅い河川の泥地などで観察される。 |
生存に対する脅威 | 巨椋干拓地における道路建設などが影響を及ぼすことが考えられる。 |
必要な保全対策 | 春秋の中継地の環境の継続的把握が必要である。 |
文献 日高(監)(1996)、京都府(1993)、真木、大西(2000)、高野(1982)
執筆者 須川恒、和田岳