選定理由 | 春秋の渡りの時期に旅鳥として府内に滞在する。滞在する個体数は少ないが、近年減少はしていない。 |
---|---|
形態 | 全長27cm。姿、形はオオジシギと酷似している。他種に比べ春の羽衣はバフ色味が強く、秋は暗色に見える傾向がある。尾羽は18~26枚で、通常20枚。外側尾羽の幅は2~4mm。飛翔時、翼先はオオジシギより丸く、次列風切先端にわずかに細い白線が出るものがある。 |
分布 | 旅鳥として各地に渡来し、府内では春秋に巨椋干拓地などに出現する。 ◎府内の分布区域 南部地域。 |
生態的特性 | 日本では水田、蓮田、川や沼などの水域の岸に生息し、主に小型無脊椎動物を採食する。 |
生息地の現状 | 府内では巨椋干拓地周辺の畑地、草地の畦などに少数ながら出現する。シギ・チドリ類の熱心な観察者の増加により、観察例が増加しつつある。 |
必要な保全対策 | 春秋の中継地の環境の継続的把握が必要である。 |
文献 日高(監)(1996)、京都府(1993)、真木、大西(2000)、高野(1982)
執筆者 須川恒、和田岳