選定理由 | 春秋の渡りの時期に旅鳥として府内に滞在する。滞在する個体数は少なくはないが、近年減少している。 |
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形態 | 全長25cm。夏羽では頭上から体の上面はすべて灰褐色。眉斑は白い。飛翔時に翼の上面に白帯は出ず、下面は暗灰色。 |
分布 | カムチャツカ、アラスカなどで繁殖し、冬は南西諸島、オーストラリアや東南アジアへ渡る。国内では旅鳥として全国に渡来する。府内では春秋の渡り期に若狭湾沿岸や南部地域に出現する。 ◎府内の分布区域 北部地域、南部地域。 |
生態的特性 | 干潟や砂浜、水田や河川など幅広く湿地に出現し、水生昆虫やミミズなどを採食する。 |
生息地の現状 | 府内では平地のため池、中下流域の河川の岸辺や河口、耕作中の畑地や代かき中の水田などに5月上中旬、および8月に単独または数羽で観察される。近年、渡来数は減少している。 |
必要な保全対策 | 春秋の中継地の環境の継続的把握が必要である。 |
文献 日高(監)(1996)、京都府(1993)、真木、大西(2000)、高野(1982)
執筆者 須川恒、和田岳