選定理由 | 留鳥として年中府内に生息する。個体数は少なくはないが、近年減少している。 |
---|---|
形態 | 全長オス125cm、メス55cm。オスは全体が赤銅色であり、背胸翼腹には白色の羽縁がある。メスは小さく、尾は赤茶色で外側尾羽の先は黒と白。 |
分布 | 留鳥として本州から九州の山地に生息する。府内では市街地に近い低山から深山まで広く分布している。 ◎府内の分布区域 全域。 |
生態的特性 | 草や木の葉、種子、昆虫、クモ類などを採食する。地上にくぼみをつくり、枯れ葉を敷いた巣をつくる。一腹7~13卵を産み、メスのみが約24日間抱卵し、ふ化後は雛を連れて巣を離れる。 |
生息地の現状 | 狩猟圧は高いが、放鳥もされている。観察頻度が減り、猟師も減少したというが、原因は不明。 |
生存に対する脅威 | 地上で営巣するので、地上性捕食者の増加の影響も考えられる。 |
必要な保全対策 | 生息環境のモニタリングを進め保全課題を明らかにする必要がある。 |
文献 日高(監)(1997)、京都府(1993)、真木、大西(2000)、高野(1982)
執筆者 須川恒、和田岳