選定理由 | 冬鳥として府内で越冬する。越冬個体数は少ないが、近年減少はしていない。 |
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形態 | 全長オス32cm、メス39cm。翼開長62~76cm。オスは上面は灰青色で、白い眉斑があり、下面は白色の地に黄赤褐色の横斑がある。 |
分布 | 北海道では夏鳥、本州では留鳥として繁殖し、本州以南で越冬する。府内では全域で越冬する。越夏例はあるものの、繁殖確認例はない。 ◎府内の分布区域 全域。 |
生態的特性 | 営巣環境は山間部の広葉樹林やアカマツ林で、非繁殖期は林地に広く出現し、主に鳥類を捕食する。樹木の高さ4~8mの枝上に巣をつくり、一腹4~5卵を産み、約35日間抱卵し、約28日間育雛する。 |
生息地の現状 | 府内では広く林地に出現する。冬期の観察例は少ないものの比較的普通である。繁殖期にも少数の観察例があるが、繁殖しているかどうかは不明。今後、越夏情報に注目する必要がある。 |
必要な保全対策 | 越夏情報も含め生息情報の継続的収集が必要。 |
文献 日高(監)(1996)、京都府(1993)、高野(1982)
執筆者 須川恒、和田岳