選定理由 | 冬鳥として府内で越冬する。越冬個体数は極めて少ないが、近年減少はしていない。 |
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形態 | 全長30cm。ジシギ類の中で最も大きい。全体の斑紋はほかのジシギ類と似ているが、頭部や体の上面の縦線は黄白色でなく、青灰色味を帯びた白色である。背や翼はオリーブ褐色を帯びている。次列風切の先は白くなく、下雨覆には一面に斑紋がある。 ◎近似種との区別 タシギは山間部でも渓流にいることはまずない。体も小さい。 |
分布 | チベット高原からモンゴル、ウスリー地方の高山帯で繁殖し、日本には冬鳥として渡来する。府内では極めて少数が中部地域、南部地域で越冬している。 ◎府内の分布区域 中部地域、南部地域。 |
生態的特性 | 繁殖期にはオオジシギと同様にすさまじい羽音をたててディスプレイ飛翔をする。冬期は山地の湿地や渓流沿いに生息する。昆虫や巻き貝を採食する。営巣地は山地の渓流近くの草原で、一腹4卵を産む。 |
生息地の現状 | 府内では、中部地域の山間湿地や南部地域の砂地のある細い谷川で越冬していることが確認されている。 |
生存に対する脅威 | 山間の道路建設などに伴う山間渓流の改変などが影響すると思われる。 |
必要な保全対策 | 規模の小さい河川の改変であっても、影響がでないような配慮が必要である。 |