鳥類
チドリ目シギ科 シギ科
チドリ目シギ科 シギ科
オオソリハシシギ
Limosa lapponica
京都府カテゴリー | 絶滅危惧種 |
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2002年版 | 絶滅危惧種 2002年版を参照する |
環境省カテゴリー | 絶滅危惧Ⅱ類(VU) |
選定理由 | 春秋の渡りの時期に旅鳥として府内に滞在する。滞在する個体数は極めて少ないが、近年減少はしていない。 |
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形態 | 全長41cm。長い嘴が少し上に反り、足は比較的短い大型のシギ。夏羽では顔、頸、胸、腹は赤褐色。腰は白地にわずかに黒い横斑があり、飛翔時に白っぽく見える。 ◎近似種との区別 シベリアオオハシシギは少し小さく、嘴は真っ直ぐで太く全体が黒い。 |
分布 | ユーラシア大陸極北部などで繁殖し、冬はオーストラリアや東南アジアへ渡る。国内では旅鳥として全国に渡来する。府内においても久美浜湾、阿蘇海などに春秋に渡来するが極めて少ない。 ◎府内の分布区域 北部地域、南部地域。 |
生態的特性 | 渡りの時期に海岸や湖岸の干潟、河口の砂泥地に現れ、泥の中の軟体動物、甲殻類などを採食する。繁殖期は6~7月で、地衣やコケで地上に巣をつくり、一腹3~5卵を産む。抱卵期間は20~21日。 |
生息地の現状 | 府内では秋より春に多く、あまり内陸部には入らず、海岸や干潟で見ることが多い。久美浜湾周辺の代かき中の水田や阿蘇海の浅瀬などで確認されている。 |
必要な保全対策 | 海岸の干潟、海岸周辺農耕地の湿地環境の保全。 |
文献 日高(監)(1996)、京都府(1993)、真木、大西(2000)、高野(1982)
執筆者 須川恒、和田岳