2 未利用資源の利用
京都府の北丹地区では、バフンウニなど比較的ウニ類をよく利用していますが、その他の地区ではほとんど利用されていません。ウニ類は漁獲しないままでいると、増え過ぎて海藻を食べつくすことがあります。新しく生えてきた海藻も食べてしまうので、海藻が育たなくなる「磯焼け」と呼ばれる現象が続きます(写真5)。このような状態では、ウニが十分に餌を食べられないので身入りが悪く商品価値の低いものばかりになってしまいます。加えて、小型のウニも育ちません。ウニ類の資源は適度に利用しないと資源としての価値が低くなるのです。ウニ類の身入りの状態は、その場所での海藻の繁茂状況によって大きく違っているので、各地先で身入りを確かめながら、潜水漁法により積極的に利用していただきたいものです。また、ウニの種類によって身入りや味の良い時期がそれぞれ異なりますので(表1)、計画的に利用しましょう。 |
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