ハバノリ |
学名 | Petalonia binghamiae(J.Agardh)Vinogradova |
分類 | 褐藻綱カヤモノリ目カヤモノリ科セイヨウハバノリ属 |
分布 | 北海道、本州、四国、九州、南西諸島に分布しています。京都府では、丹後半島沿岸域の波あたりのよい防波堤の外側や不動の転石、岩盤などの潮間帯中部から下部に生育しています。このような場所の消波ブロックや石は、ハバノリがみられる頃になると、帯状に白いペンキを塗ったようになっているので簡単にみつけることができます。ちなみに、この白いペンキの正体はクボミイシゴロモという殻状海藻(サンゴモ類)であり、乾燥して白くみえるだけです。 |
利用 | ハバノリは秋から冬にかけて生長し、長さが25cm、幅が3.5cmまで大きくなります。京都府では、丹後町から網野町の日本海に面した沿岸で12月から2月に採られています。このように冬が旬ですが、年によっては3月の遅くまで採れるようです。ハバノリは石川県〜島根県までの各県で利用されており、京都府でも“ハバ”と呼ばれ、佃煮や汁物などとして古くから食用とされています。ハバノリは波あたりのよい潮間帯に生育しているので、地元の人たちは冬の日本海が穏やかになる時を見計らって採りにいきます。このように苦労して採られたハバノリは、量的に少ないため主に自家消費されています。乾燥したものが一部市場にも出荷されていますが、それもほとんどが地元で消費されています。 |
潮間帯に生育するハバノリ | 採取したハバノリ |
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