1 ヤナギムシガレイ漁業の実態と問題点
(1) 漁獲量と漁獲金額
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図1 京都府におけるヤナギムシガレイの漁獲量、漁獲金額、単価の経年変化 |
京都府のヤナギムシガレイ漁獲量は、漁獲統計資料が整理されている平成2年以降では顕著な増加の傾向を示しています。平成2〜3年には10トンに満たない量でしたが、その後は30トン台と増加し、平成10年以降は40トン台で推移しています(図1)。平成2年以前の資料がないため、過去の豊漁期とは比較できませんが、漁獲量の推移からみる限り、ヤナギムシガレイ資源はかなり回復してきているといえそうです。ヤナギムシガレイは6〜8月の底曳網の休漁期を除く9ヶ月間で漁獲がみられますが、年間の約70〜80%が9〜月の秋漁期に水揚げされています。
一方、漁獲金額は漁獲量の増加にともない30百万円台まで増えましたが、平成11年以降は高い漁獲レベルでありながら、20百万円台で推移しています(図1)。これは、漁獲量の増加とは反対に、単価が低くなっていることによります(図1)。
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