(3)全長と体重の関係
次に、年齢と体重との関係を求めるために、全長と体重との関係について調査しました。ヒラメの全長と体重との関係を整理しますと、図4のとおりでした。また、その関係は、雌雄でそれぞれ次のような式で表すことができました。
雌:体重=5.2838×(全長)3.1159×10−6
雄:体重=7.6630×(全長)3.0501×10―6
この式は、全長のところに数字を入れると、そのサイズのヒラメの平均的な体重を求めることができます。また、逆に体重から全長を求めることもできます。このヒラメの全長と体重の関係式と、先述の成長式を使って、年齢と体重の関係を計算しますと、表1の下段のとおりとなります。満1歳では、雌雄とも体重は200g未満ですが、雌は満3歳、雄は満4歳で1,000gを越えます。また、雌雄の体重差は、満1歳ではわずかですが、2歳を超えると顕著となり、年齢の増加とともにその差も大きくなり、満5歳では雌の体重は雄の2倍近くになります。なお、ヒラメの体重の増加は、雄では2,000g、雌では4,000gを超える頃から緩慢になり、計算上では、雄で約3,300g、雌で約7,700gで体重は頭打ちとなるはずですが、実際にはこれを超えるヒラメも存在します。
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