3 イワガキ養殖の試み
殻高14〜16pの雌のイワガキ1個から300万粒以上の卵が得られ、80万個以上のD型幼生が得られることが分かりました。したがって、少ない親の数で必要な数の卵は得られますが、遺伝的多様性を維持するためにも、親貝には地元で採捕した一定数以上の天然貝を採卵に用いるなどの配慮が必要です。
幼生には別の場所で培養しておいた植物プランクトンを与えて飼育します。飼育水は、水質維持のために幼生収容後5日目に、その後は3日毎に全部交換します。ここで約20日間飼育すると浮遊幼生は付着直前の変態期幼生(殻長0.3o)になり、この期間の生残率は60%以上期待できます。
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