(2)アカガレイ漁獲の実態
1漁獲量の推移
京都府の底曳網漁業によるアカガレイの漁獲量は、昭和50年には過去最高の411トンもありましたが、昭和59年以後は減少の一途をたどり、平成4年には54トンと最高時の13%の水準まで落ち込みました(図2)。こうした漁獲量の減少は京都府だけでなく、石川県から鳥取県までの日本海西部海域に共通してみられます。
一般的に、水産生物は海の模様の変化などによって、一時的に取れなくなる場合があります。また、ある場所ではよくとれるのに、他の場所ではほとんどとれないといったこともよく耳にします。しかし、図2に示しましたように、京都府沖合域のみでなく日本海西部海域全域にわたって、年々、漁獲量が減少している場合は、資源そのものが少なくなっていると考えられています。
2漁獲時期
3漁獲されているアカガレイの大きさ
漁獲されているアカガレイの大きさは、小さいもので体長13cm、大きいもので体長40cm位です。ただし、アカガレイは成長に応じてその生活の場を変えているため、漁獲されているアカガレイの大きさは季節によって異なります(図4)。1〜3月と9〜10月および11〜12月の期間には主として体長25cmのものが、4〜5月の期間には体長25cm以上のものが主に漁獲されています。
雌雄別にみますと、雄では体長16〜22cmのものが雌では体長19〜28cmのものが多く漁獲されています(図5)。雄と雌とでは漁獲されたサイズが異なっています。しかし、アカガレイの成長の速さは雌雄によって異なりますので、多く漁獲されているアカガレイは雌雄とも3〜5歳のものです。
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