はじめに
冬から春にかけて煮付け用の魚として需要が高いアカガレイは、丹後地方では「マガレイ」とも呼ばれていますが、魚類図鑑に出てくる標準和名の「マガレイ」とは別の種類です。
アカガレイは水深170〜900mの広い範囲にわたり生息していますので、主として底曳網漁業で漁獲されます。京都府の底曳網漁業の重要な漁獲対象魚種はズワイガニですが、アカガレイは、生産金額でみると、ズワイガニの41%についで第2位の位置(10%)にある重要な漁獲対象資源です。
しかし、その漁獲量は、昭和57年以後減少しつづけ、平成4年の漁獲量は54トンと最高時(昭和50年:411トン)の13%になってしまいました。
京都府立海洋センターでは、こうした現状にあるアカガレイ資源の維持増大を図る目的で、本種の資源管理の在り方を検討するため、平成5年度より調査を開始しました。
今回はそれらの調査で明らかになったアカガレイの生活の一端を紹介します。
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