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体に9本の線が入っていることからこの名前がついたと言われていますが、線といっても点線や太線、色も赤、青、黒など様々です。丹後ではアオヤギ、アカジョウ、アカラコなど様々な地方名が付いていますが、この魚も含めたベラ科の小型魚は単にベラとも呼ばれます。
体色は雌では赤み、雄では青みがかった極彩色をしています。しかし、ほとんどの個体が成長に伴って雌から雄へと性転換するため、同一個体で体色が変化していることになります。
夜は砂に潜って寝ていますが、日中は餌を求めて活発に行動します。水中で砂を巻き上げると、どこからともなく集まり、砂の中にいる餌を探して海底をつついています。放流直後のサザエやアワビの稚貝もつついてしまうため、漁業者にとっては困りものの魚です。
京都府立海洋センター技師 白藤徳夫
(京都新聞掲載)
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